
25日、大久保正陽元調教師(87)が21日に亡くなったことがJRAから発表された。訃報を受けて、同調教師が管理したメジロパーマーとのコンビで4勝(有馬記念、宝塚記念、阪神大賞典、新潟大賞典)を挙げた山田泰誠元騎手(52=現在は西村厩舎・助手)がコメントを寄せた。
山田泰誠元騎手の話「先生が(メジロパーマーに乗る)チャンスを与えてくれたからこそ、今の僕があると思っています。感謝してもし切れない恩人です。先生との思い出はいろいろとあるのですが、パーマーに初めて乗せてもらったとき(1992年天皇賞・春=7着)の『ピューと逃げてくれ』の言葉を一番に覚えていますね。コンビを組ませてもらってからは騎乗停止、骨折などの理由以外は、ずっとパーマーに乗せ続けてくださいました。心からご冥福をお祈りします」
メジロパーマーは当時GⅢだった91年の札幌記念で重賞初制覇を達成。その後は3連敗を喫し、障害に転向した時期もあったが、阪神芝1400メートルのコーラルS(4着)から臨戦した先の天皇賞・春で山田泰誠元騎手と初コンビを結成した。徹底的に逃げる競馬に徹した同コンビでは、92年の春秋グランプリ制覇を筆頭に12戦4勝。人馬ともにGⅠ初制覇を成し遂げた。
著者:東スポ競馬編集部