
シルクロードステークス2023
[GⅢシルクロードステークス=2023年1月29日(日曜)中京競馬場、芝1200メートル]
未勝利勝ちから4連勝中の上がり馬マッドクール(牡4・池添学)。それまでとは打って変わって馬混みでの競馬となった前走だったが、抜け出す脚は明らかに他馬とはモノが違っていた。5連勝での重賞制覇もかなり現実味を帯びてきている。
27日朝は坂路でキャンター調整を行い実戦に備えた。池添学調教師は「(4連勝中も)詰めて使っていないので回復も早かったですし、それは今回も同様です。もともと扱いやすい馬で短距離馬にありがちなカリカリしたところもないし、いい状態で競馬に臨めそう。回りの左右は問わずに走れる馬ですが、中京は走り慣れたコースではあるので」と期待を込めている。
一方、ここまで重賞2勝を挙げ実績ではメンバー上位のナムラクレアも27日朝は坂路で調整。長谷川調教師は「トラックバイアスもあったし、難しいパターンになりました。テンの流れが速い中でポジションが取れず、ジョッキーの理想の展開には持ちこめませんでしたね」と前走のスプリンターズSを振り返る。
この中間はコース追いも取り入れて意欲的な調整を進めている。「体はしまってきていて火曜日時点で馬体重は482キロ。いつも通りの感じです。(コース追いは)すぐに成果が出るものではないですが、長い目で見て。今年はここからですから、いいスタートを切れたら」とトレーナーが語るように、ここまで順調にきているのは間違いない。
著者:東スポ競馬編集部