川崎記念2023
[JpnⅠ川崎記念=2023年2月1日(水曜)川崎競馬場、ダート2100メートル]
連覇を狙った昨年12月のGⅠチャンピオンズCでまさかの4着に終わったテーオーケインズ(牡6・高柳大)。平助手は「状態に関しては問題なかった。道中はいいところで競馬ができていたけど、最後のもうひと押しが利かなかった。結果的に少し間隔が詰まっていたこともあったのかな」と当時をふり返る。
捲土重来を期する今年は昨年と同じ海外遠征=サウジCではなく、国内=川崎記念からの始動を選択。「前走後に短期放牧を挟んだけど、帰厩後の立ち上げもうまくいっているし順調にきています。左回りの中京でGⅠを勝っている馬。年齢を重ねて完成の域に近づいているので、今後へ向けていいスタートを切りたい」と平助手の言葉も自然と熱を帯びてくる。
もちろんテーオーケインズの復権に欠かせないのが苦楽をともにしてきたパートナー・松山の存在だ。先週は日本列島を覆った寒波の影響で栗東トレセンにも相当量の降雪があった。その影響で25日(水)、26日(木)はウッドコースが閉鎖。1週前にウッドコースでビッシリ追い切るのが通常のパターンも、今回は坂路での調教に変更を余儀なくされた経緯がある。それでも手綱を取った松山は「1週前に坂路でやることがないので違った感じだったけど、最後までしっかりとした脚取りだったし動きは良かった(4ハロン51・2―37・6―12・1秒)。JBCクラシックを勝った時と変わりないところまできている。広いコース向きなので、コーナー6つの川崎にうまく対応できれば」と控えめながら自信を感じさせるコメント。視線の先にはドバイ遠征という大目標が控えているだけに、ここはきっちり決めて弾みをつけておきたい…が鞍上を含めた陣営の本音だろう。

著者:東スポ競馬編集部