ディープボンドは昨年2着の雪辱なるか

[GⅠ天皇賞・春=2022年5月1日(日曜)、阪神競馬場・芝外→内3200メートル]

 1週の中休みを挟んで、今週から春のGⅠシリーズ後半戦がスタートとする。1日に行われるGⅠは天皇賞・春(阪神芝外→内3200メートル)。従来施行される京都競馬場が改修工事中のため、昨年に続き今年も阪神競馬場での施行となる。

 過去には春の「銀行レース」と評された当レースも今は昔。近10年を見ても、1、2番人気が揃ってワンツーを決めたのは18年だけで、馬連3桁配当は昨年(940円)のみとなっている。前売りオッズを見る限り、今年は「2強」という認識だが、果たして─。

 その「2強」の一翼をになうのが、昨年の当レースで2着だったディープボンド(牡5・大久保)。昨年暮れのGⅠ有馬記念では2着に好走し、前哨戦のGⅡ阪神大賞典で完勝を決めての臨戦となる。現役屈指のスタミナの持ち主で、GⅠ馬1頭という相手関係からも悲願のGⅠ制覇は目前だ。

 一方で、昨年の菊花賞馬タイトルホルダー(牡4・栗田)はメンバー中唯一のGⅠ馬。絶妙なペース配分で逃げ切った先の菊花賞は後続に5馬身差をつける〝圧逃劇〟を見せつけた。前哨戦のGⅡ日経賞こそクビ差の辛勝も、大目標の今回へ向けて叩いた上積みは相当。自分で競馬をつくれる点は大きな強みとなろう。

 能力と実績が抜けている2頭には違いないが、揃って外枠(タイトル16番、ディープ18番)に入ってしまったのが悩みどころ。過去10年で8枠は〈1・1・1・25〉で、距離ロスも含めると安心できない材料だろう。

 対照的に4枠7番に入ったテーオーロイヤル(牡4・岡田)は目下4連勝中の上がり馬。前走のGⅢダイヤモンドSでは2馬身半と決定的な差をつけて重賞初勝利を決めた。今回は前走比プラス4キロの斤量がカギを握るに違いないものの、長距離適性は疑いようがないだけにGⅠ初挑戦とはいえ、無視はできない存在だ。

 同じ4歳馬では父ゴールドシップとの親子制覇に燃えるマカオンドール(牡4・今野)も不気味な存在。4走前(兵庫特別)にはテーオーロイヤルの0秒1差2着があり、潜在能力は引けを取らない。ハンデ戦とはいえ、3000メートル(中京)の万葉Sを2走前に最速上がりで差し切っており、末脚の威力は抜群。急仕上げ気味だった前走・阪神大賞典(4着)と比べても状態は上がっているといえよう。

 アイアンバローズは近10年で最多の4勝をマークしている1枠1番をゲット。ステイヤーズS→阪神大賞典と長距離GⅡを連続2着したマラソンランナーにとっては、願ったりの枠順。内々で我慢できればチャンスがありそうだ。

 ここまで紹介した5頭が売れている天皇賞・春だが、冒頭にあるように例年とは違うコース形態も勝負を大きく左右するだろう。天候や馬場状態も含め、慎重な検討が最後まで欠かせない鞍となる。

著者:東スポ競馬編集部