昨年の凱旋門賞11着、有馬記念9着と連敗中のタイトルホルダー(牡5・栗田)は、昨年と同様に連覇がかかるGⅠ天皇賞・春(4月30日=京都芝外3200メートル)を大目標に、3月25日のGⅡ日経賞(中山芝内2500メートル)で始動する。鞍上は引き続き、横山和を予定。24日朝、栗田調教師が明かした。
栗田師は「4月2日のGⅠ大阪杯(阪神芝内2000メートル)も考えていたが、距離的なものと天皇賞・春との間隔を考えて、昨年と同じローテを選択した。有馬の時はうるさい面が見えていたが、今回は帰った時からいい時の感じで全然違う。来週から少しずつ長い距離を乗っていく」と今後のプランを説明した。
昨年の日経賞前には右トモの不安から一時、ローテーションを白紙に。そこから立て直して日経賞→天皇賞・春→宝塚記念とパリへの連勝街道を突き進んだ。
「去年はアクシデントがあって、しんどい中を勝ってくれた。今回は心身ともにいい形で帰厩して仕切り直し。この馬らしい競馬を見せてほしい」(同師)と、昨年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝いた愛馬の復調を願った。
昨年の菊花賞馬アスクビクターモアはすでに同じローテーションを取ることを表明しており、これで新旧菊花賞馬の対決が実現することになる。
著者:東スポ競馬編集部