【TPC秋山響の海外競馬解析】25日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われるサウジカップデーには日本から大挙20頭が参戦する。メインのGⅠサウジカップについては以前取り上げたので、ここではその他の日本馬出走レースの相手をチェックしていく。
連覇を狙うソングラインのほか、バスラットレオン、ラウダシオン、レシステンシアが挑むGⅢ1351ターフスプリント(芝1351メートル)は、昨年クビ差の2着だったアメリカのカーサクリード(牡7=父ジミークリード)が今年も有力。その後、6月と8月にはアメリカで6ハロンと8ハロンのGⅠを勝った。近2走はいま一歩だが、暖かい時季の方が良さそうなタイプ。中東で再度注目したい。
エヒトとシルヴァーソニックが出走するGⅢレッドシーターフH(芝3000メートル)は21年6月のGⅠゴールドC(芝19ハロン210ヤード)を5馬身差で圧勝したイギリスのサブジェクティヴィスト(牡6=父テオフィロ)が実力最上位。ただ、ここはそれ以来1年8か月の故障休養明けでハンデも62キロ。乗り越えるべきハードルは高い。
エコロアレス、コンティノアール、デルマソトガケ、フロムダスクが参戦するGⅢサウジダービー(ダート1600メートル)はアメリカのハヴナメルトダウン(牡3=父アンキャプチャード)が最有力。重賞3勝目を挙げた前走のGⅡサンヴィセンテS(ダート7ハロン)も楽に逃げ切った。1ハロンの距離延長がポイントになるが、スピードは抜群だ。
連覇がかかるダンシングプリンスのほか、ジャスティン、リメイク、リュウノユキナが挑むGⅢリヤドダートスプリント(ダート1200メートル)は、前走のGⅠ・BCスプリント(ダート6ハロン)を勝ち、昨年の米最優秀牡馬スプリンターに輝いたアメリカのエリートパワー(牡5=父カーリン)が強力なライバル。初勝利までは4戦を要したが、そこから前走まで完璧な走りで5連勝。まだ能力の天井が見えていない。

著者:東スポ競馬編集部