新人4騎手が中山でデビュー(左から石田拓郎、小林勝太、小林美駒、佐藤翔馬)

 4日の中山競馬場では4人の新人ジョッキーがうれしいデビューを果たした。初勝利奪取には及ばなかったが、12R(4歳上2勝クラス、ダ1800メートル)では5番人気クリーンドリーム(牡5・鈴木伸)に騎乗した小林美駒(17=美浦・鈴木伸)が直線で一旦先頭。ルメール、横山和との接戦を演じ、クビ+ハナ差の3着で場内を沸かせた。

「悔し〜い」と第一声を挙げて引き揚げてきた当人。「最後は私の腕のなさで申し訳ないです。でも、馬に乗っていれば緊張もしませんし、すごく楽しかったです。この悔しさもバネに今後のレースにつなげていきたいです」とデビュー日を振り返っていた。

 他では6R(3歳未勝利、芝内1800メートル)で積極的に動いて見せ場をつくったネザーランドリマ(牝・小桧山)の佐藤翔馬(18=美浦・小桧山)が4着。出身の乗馬クラブ関係者が作った〝佐藤翔馬タオル〟を身にまとった応援団からは直線に向いた時に「ショーマ!」の声が飛んでいた。

 また、3鞍騎乗して12→11→16着だった石田拓郎(18=美浦・新開)は「実際のレースと模擬レースはまったく違って位置取りも激しくペースも速かった。もっと体力をつけて頑張ります」。

 同じく3鞍騎乗で7→10→16着だった小林勝太(20=美浦・小野)も「実戦は難しかったが、これから勉強を重ねて上手に乗れるようになります」と明日の競馬に気持ちを切り替えていた。

著者:東スポ競馬編集部