
【血統値】若駒Sでは一旦は完全に抜け出したところをマイネルラウレアにハナ差かわされたワンダイレクトだが、内容的には勝ちに等しいもの。同距離のここも好勝負は必至だ。
母のワントゥワン(父ディープインパクト)は名牝ワンカラット(フィリーズレビューに勝つなど、重賞4勝を挙げた)の初子で、ディープインパクト×ファルブラヴという配合は桜花賞馬のハープスターと同じ。ワントゥワン自身も血統のイメージ通りの鋭い瞬発力を武器に、紅梅Sでは後のオークス馬シンハライトの2着。続くエルフィンSも3着とオープンで好走したものの、骨折のためクラシックシーズンは棒に振った。
本格化した5歳時には関屋記念→京成杯オータムH→富士Sと重賞で3戦連続2着となったが、結局、重賞には手が届かないまま引退となった。
繁殖入りした祖母ワンカラットは、2番子のキスミーワンスを出産した後、死んでしまった。残された産駒は2頭しかいない。曽祖母バルドウィナは仏GⅢペネロープ賞の勝ち馬で、産駒には前出シンハライトをハナ差退けて、16年の桜花賞馬に輝いたジュエラーもいる。
祖母ワンカラットは6〜7ハロンの重賞を4勝し、母ワントゥワンはマイルの重賞で2着が3回。ワントゥワンの初子となるワンダイレクトだが、父がハービンジャーだけに2000メートル以上が守備範囲となるのではないだろうか。
著者:東スポ競馬編集部