
【血統値】2番手から抜け出した新馬戦に続き、菜の花賞では逃げ切って2戦2勝としたトラベログ。父グレーターロンドンは今年の3歳が初年度産駒で、小倉2歳Sを制したロンドンプラン、エルフィンSを逃げ切ったユリーシャとこのトラベログ、計3頭のオープン馬を送り出している。
グレーターロンドンは父ディープインパクト、母が桜花賞2着馬ロンドンブリッジ、半姉はオークス馬ダイワエルシエーロという良血馬。順調に使えない弱みがあり重賞勝ちはラストランとなった中京記念のひとつだけだが、500万下から一気の5連勝を飾り、重賞初挑戦となった安田記念でも0秒1差の4着に好走した走りには大きなポテンシャルを感じさせた。
一方、トラベログの母フィリス(父アフリート)は1勝馬。産駒には潮騒特別など4勝のバートラムガーデン、立川特別など4勝のナンヨーマーク、2勝馬サトノゲイルなどがいる。
祖母フィラストリート(父コジーン)は米1勝。産駒にはローズSを勝ち秋華賞2着のブロードストリート、青葉賞3着のフィニステール、北九州記念4着のストリートスタイルなどがいる。
曽祖母フィディラはエクリプス賞など仏GⅢを2勝。孫にスプリンターズSのヒシアケボノ、アベイドロンシャン賞、ジュライCと仏英のGⅠを勝ったアグネスワールドがいる。
名門・下河辺牧場の至宝ともいえる牝系出身のグレーターロンドンではあるが、種付け頭数は19年の65頭から48頭→43頭→34頭と減り続けている。ここは同牧場の生産馬トラベログの活躍で、人気回復といきたいところだ。
著者:東スポ競馬編集部