追い比べでは遅れたものの仕上がりは申し分ないウインマリリン(左)

〈美浦〉GⅠドバイシーマクラシック(25日=メイダン芝2410メートル)に出走するウインマリリン(牝6・手塚)が9日、出国検疫中の美浦トレセンで追い切りを消化。嶋田が騎乗(レースはレーン)してGⅡゴドルフィンマイル(同ダート1600メートル)に出走するウインカーネリアン(牡6・鹿戸)相手に先行し、5ハロン65・9―36・6―11・4秒(直線追う)と上々の時計で駆け抜けた。直線の追い比べでは半馬身ほど後れを取ったが、抜かりない仕上がりをアピールしている。

 手塚調教師は「相手が動き過ぎただけでこの馬としては十分な内容。シュネルマイスターと併せているみたいだったね(笑い)。躍動感があったし、馬が自信をつけてきたのか(検疫厩舎内で)イクイノックスやダノンベルーガあたりと一緒にいても引けを取らない雰囲気がある。今日が最終的な(強い)追い切りのつもりで、向こうではそれほどやらない予定。検疫も2回目で落ち着いています」と状態面に不安はないとしたうえで、「(イクイノックス、シャフリヤールの)2頭は強いが、人気よりも上位に来る馬なので楽しみです。レースも自在性があるのでどういう競馬をするかはジョッキーに任せればいいですからね」と続けた。

 前走の香港ヴァーズに続く国際GⅠ連勝なるかに注目が集まる。

著者:東スポ競馬編集部