05年の有馬記念を制したハーツクライ(左)

 2005年のGⅠ有馬記念、06年のGⅠドバイシーマクラシックを制したハーツクライが9日、起立不能となり死んだ。10日、JRAが発表した。22歳だった。

 ハーツクライは04年1月の新馬戦で橋口弘次郎厩舎からデビュー(1着)。クラシックに駒を進めるも皐月賞14着、ダービー2着、菊花賞は7着に終わった。その後もなかなか勝利を手にできなかったものの、迎えた5歳暮れ(05年)の有馬記念で当時無敗だったディープインパクトを破ってのグランプリ制覇を成し遂げ、同年の最優秀4歳以上牡馬に輝いた。通算19戦5勝(うち海外2戦1勝)。

 07年から北海道安平町・社台スタリオンステーションで種牡馬入り。ジャスタウェイ(天皇賞・秋ほか)、ワンアンドオンリー(日本ダービー)、リスグラシュー(有馬記念ほか)など数多くのGⅠ馬を送り出し、種牡馬としても一時代を築いた。20年に種牡馬を引退し、同スタリオンで余生を過ごしていた。

著者:東スポ競馬編集部