中山牝馬Sを制したスルーセブンシーズ

中山牝馬ステークス2023

[GⅢ中山牝馬ステークス=2023年3月11日(土曜)中山競馬場、芝内1800メートル]

 11日、中山競馬場で行われたGⅢ中山牝馬S(4歳上オープン、芝内1800メートル)は2番人気のスルーセブンシーズ(5・尾関)が力強く抜け出して重賞初勝利を決めた。勝ち時計1分46秒5(良)。

 道中は中団後方に位置し、3角過ぎから外を回って進出。そのまま外から先行馬を捕らえると、直線は力強い伸び脚で危なげなく押し切ってみせた。「手応えは良かったし、直線ではまた伸びてくれてけっこう楽勝でした」とルメールが振り返った通りの完勝劇だった。

 これで全4勝を中山でマーク。「コース形態や輸送の短さ」(尾関調教師)という適性も認めつつ、「時計が速めの芝を懸念していたけど杞憂に終わった。馬に芯が入ってきたし、可能性を広げていければ」と手応えをつかんだ様子。

 次走は未定ながらも、仮に中山以外の大舞台=GⅠヴィクトリアマイル(5月14日=東京芝1600メートル)に向かったとしても期待が高まる勝利となった。

著者:東スポ競馬編集部