中山12Rを9番人気で勝利

 12日に中山競馬場で行われた12R・4歳以上1勝クラス(ダ1200メートル)で、新人騎手の小林勝太(20=小野)が9番人気のアメトリーチェ(牝4・加藤士)で初勝利を飾った。小林勝は今年デビュー6人の中で最年長。同期では笠松で田口貫太(19=大橋)が2勝を挙げたものの、JRA勝利は一番乗りだ。

 小林勝は「勝ててうれしい気持ちの一方で、安心しています。長期休養明けの馬でしたが、普段から乗せてもらって状態がいいのは分かっていました。レース前に加藤士先生と打ち合わせて、行く馬がいなければ積極的に行こうと思っていました。直線はガムシャラに追って、後ろを見る余裕はありませんでした。厳しく生活して、もっとたくさん勝てるようになりたいです」と興奮気味に語った。

 優しいまなざしで初勝利を見守った元騎手の加藤士調教師は「最初は不安定でしたが、教えたことはすぐに習得して、高い技術を身につけていますね。性格的にもジョッキー向きですし、これからポンポンと勝ってくるんじゃないですか。伸びると思いますよ。あとは慣れだけですね」と評価した。

著者:東スポ競馬編集部