
【TPC秋山響の海外競馬解析】サトノアラジン産駒がニュージーランドでGⅠを制した。3月11日にプケコヘパーク競馬場で行われたシステマS(芝1200メートル)に出走したトウキョウタイクーン(セン2、M・ウォーカー厩舎)がO・ボッソン騎手を背に2番手追走から直線で抜け出し2馬身半差で制したもの。サトノアラジンにとってはこれが国内外で産駒初のGⅠ勝ちとなった。
昨年3月のニュージーランドブラッドストック・カラカセールで12万5000ニュージーランドドル(約1000万円)で取引されたトウキョウタイクーンは、これで昨年11月のデビューから5連勝。重賞は前走のGⅢマタマタスリッパー(芝1200メートル)に続く2勝目。2走前には同セール出身馬による高額賞金レースであるカラカミリオン2歳(総賞金100万ニュージーランドドル=芝1200メートル)も制している。今後は休養入りの予定で次走は未定だが、今後が大いに楽しみになった。
なお、GⅠ安田記念優勝馬であるサトノアラジン(父ディープインパクト)は2018、19、21、22年とニュージーランドでシャトル供用され、南半球の初年度産駒(19年生まれ)からはオーストラリアのGⅢブルーサファイアS(芝1200メートル)を制したグランドインパクト、ニュージーランドでGⅢボーンクラッシャーS(芝1400メートル)に勝ったセイクリッドサトノが登場。22年のシャトルでは前年の3倍近い169頭と交配する人気種牡馬となっている。
著者:東スポ競馬編集部