セントポーリア賞を制したベラジオオペラ

【血統値】リーディングサイアー部門で3年連続でディープインパクトに次ぐ2位となっているロードカナロア。11年連続でリーディングの座を守ってきたディープインパクトも、最終世代の現3歳が6頭だけに、今年は世代交代が起こりそうだ。

 新馬→セントポーリア賞を連勝したベラジオオペラもロードカナロア産駒。母の父がハービンジャーだけにロードカナロア産駒としては長めの距離もこなせそうだ。

 母エアルーティーンは5戦1勝。これまでの産駒3頭は、いずれも中央未勝利に終わっている。

 祖母エアマグダラ(父サンデーサイレンス)はかもめ島特別など4勝。産駒には函館記念のエアアンセム、エリカ賞など現2勝のサトノヘリオスがいる。

 曽祖母エアデジャヴーはクイーンSに勝ち、桜花賞と秋華賞で3着、オークスで2着となった活躍馬。繁殖としても優秀でAJCC優勝、有馬記念3着2回のエアシェイディ、秋華賞1着、オークスとヴィクトリアマイル2着のエアメサイアを産んだ。

 エアメサイアからも富士Sなど重賞3勝のエアスピネル、チャレンジCのエアウィンザーが出るほか、孫からも今年の京都金杯2着のエアロロノアが出るなど牝系は広がっている。

 初年度産駒からGⅠ9勝のアーモンドアイ、2年目産駒から皐月賞、ホープフルSのサートゥルナーリアを出したものの、以後はクラシックを沸かせるような産駒が出ず、人気に陰りが出ていたロードカナロア。パンサラッサが世界最高の1着賞金1000万ドル(約13億6000万円)を誇るサウジカップ優勝という偉業を達成したことで、改めて評価が高まりそうだ。

著者:東スポ競馬編集部