馬房でくつろぐヴェルトライゼンデ

大阪杯2023

［ＧⅠ大阪杯＝２０２３年４月２日（日曜）阪神競馬場、芝内２０００メートル］

　ヴェルトライゼンデ（牡６・池江）は栗東坂路での１週前追いでは、４ハロン５１・２ー１１・９秒と上等な数字をマーク。悲願のＧⅠ制覇に向けて、入念な調整を消化している。

「順調にきています。息遣い、体も出来上がっていますよ。（以前と比べて）全体的に体が大きくなっていますね」と全休日となる２７日朝の気配も文句なし。担当の橋口助手が万全の態勢に胸を張った。

　前走のＧⅡ日経新春杯をＶ。過酷ともいえる５９キロを背負いながら快勝した。２走前のＧⅠジャパンカップ３着の内容からも、ビッグタイトルに手の届く位置にいるのは間違いない。

「左回りが得意ですが、右回りでもうまく手前を替えてくれるようなら。距離はいいと思いますし、チャンスはあると思っていますよ」と同助手は力強く結んだ。

　父のドリームジャーニーはＧⅡ時代の当レース（２００９年）で、ダービー馬ディープスカイ、２冠牝馬カワカミプリンセスを撃破。父子制覇を成し遂げ、父に初のＧⅠタイトルをプレゼント――そんな物語を期待できる状況が整いつつある。

著者：東スポ競馬編集部