
大阪杯2023
[GⅠ大阪杯=2023年4月2日(日曜)4歳上、阪神競馬場・芝内2000メートル]
〈栗東〉香港カップ7着からの巻き返しを図るジャックドールは、ウッドで武豊が騎乗してスパイラルノヴァ(古馬3勝クラス)と併せ馬。道中は2馬身追走し、4角手前で馬体を併せると残り1ハロン手前から鞍上のゴーサインに応えて瞬時にギアチェンジ。僚馬を2馬身突き放してゴールした。先週は格下を相手に重苦しい動きで不安視されたものの、今朝は6ハロン80・3―11・0秒をマークして動き、時計ともに文句なしの仕上がりを披露している。
武豊も「いい感じだったね。軽く合図を出してスッと反応してくれて時計も出たね。札幌記念を勝っているので右回りも問題ないし、阪神の今の荒れている馬場もパワーがあるのでこなせると思う。香港でチャンスをもらって結果を出せなかったのにまた声をかけてもらった。結果を出したい気持ちが強い」と反撃を誓った。
マテンロウレオは主戦の横山典を背にウッドで単走。道中は馬の行く気に任せてリズム重視の走りで、6ハロン84・8―12・2秒をマーク。馬なりで〝静〟の調整だったが、先週はウッドで7ハロン94・8秒と負荷をかけており、状態は高いレベルで安定している。
「先週の時点で馬体はできているので、今朝はジョッキーの感覚でやってもらった。近走は気性面で難しい面を出さずに落ち着いて競馬ができている。阪神内回りの2000メートルは相性の悪くない舞台。ここまで順調にこられたのが一番。あとは自然な流れで頑張っていきたい」と昆調教師は精神面の成長を感じていた。
著者:東スポ競馬編集部