
【血統値】もともと2歳時にはホープフルSで、3歳時には日本ダービーでそれぞれコントレイルの2、3着とGⅠ級の実力を見せていたヴェルトライゼンデ。屈腱炎で長期休養を余儀なくされたが、復帰初戦の鳴尾記念で初重賞を手にすると、ジャパンCでも3着と好走。日経新春杯では59キロを背負って貫禄勝ちと完全復活を印象づけた。GⅠ初制覇も目前だ。
母のマンデラ(父アカテナンゴ)は独米3勝でGⅠ独オークス3着。産駒ワールドプレミアは菊花賞、天皇賞・春とGⅠを2勝。ワールドエースはマイラーズC、きさらぎ賞を勝ち、皐月賞ではゴールドシップの2着となっている。現4歳のショショローザはデビュー勝ちを飾り、カーネーションCで3着。現3歳のマンデヴィラも2戦目に勝ち上がっている。
祖母マンデリヒト(父ビーマイゲスト)は独1勝。産駒マンデュロは仏GⅠジャックルマロワ賞、同イスパーン賞、英GⅠプリンスオブウェールズSなど独仏英で重賞を8勝している。
阪神コースは初となるヴェルトライゼンデだが、父ドリームジャーニーは宝塚記念、神戸新聞杯、朝日チャレンジCに加え、GⅡ時代の大阪杯と、阪神コースで4重賞を制している。脚質的にも阪神の小回りコースは合っているはずだ。
現役のドリームジャーニー産駒は多くないが、3月11日の中山牝馬Sでスルーセブンシーズが重賞初制覇を飾ると、先週の高松宮記念ではトゥラヴェスーラが13番人気で3着と劇走し、高配当にひと役勝っている。また、同日の阪神メイン・六甲Sでもザイツィンガーが同じく13番人気で3着と健闘している。今週は期待の良血馬がGⅠ制覇だ。
著者:東スポ競馬編集部