
桜花賞2023
[GⅠ桜花賞=2023年4月9日(日曜)3歳、阪神競馬場・芝外1600メートル]
いよいよ次週に迫った2023年クラシック開幕戦・第83回桜花賞(4月9日=阪神芝外1600メートル)。30日に行われた1週前追い切りの不動のヒロインは、昨年暮れの阪神JF優勝から直行での戴冠を狙うリバティアイランド(中内田)だ。
今月10日に栗東トレセン帰厩後の調整は順風満帆。それを証明するかのようにこの日のウッド併せ馬では、直線で目一杯に追われる外の併走馬に対して、馬なりのまま余裕の手応えで先着ゴールを決めた(6ハロン84・6―11・7秒)。福永助手は「放牧先でうまく調整してくれたおかげで好状態で帰厩してくれた。馬体をふっくらと見せているし、落ち着いた雰囲気なのもいいですね。桜花賞に直行というローテーションも、おっとりとした感じではなく、気持ちの入りやすいタイプなので大丈夫。このまま順調に調整していければ問題なく態勢は整ってくるとみています」と順調な仕上がりを伝えた。
クイーンCの覇者ハーパー(友道)は新たにコンビを組むルメールを背にウッドで3頭併せ。追走態勢から前を捕まえ切れない形にはなったものの、ラスト1ハロンは11・0秒(6ハロン83・4秒)を刻んでみせた。「前の2頭が急に動いて反応できずに遅れてしまったけど、エンジンがかかってからはさすがの動き出し。負けん気があるのがいいね。前走はチークピーシーズ着用の効果で最後まで集中できていた。どんな条件でも走ってくれるし、阪神の外回りなら問題はないでしょう」と友道調教師は笑顔を見せていた。
著者:東スポ競馬編集部