天皇賞・春2023

[GⅠ天皇賞・春=2023年4月30日(日曜)4歳上、京都競馬場・芝外3200メートル]

 タイトルホルダー(牡5・栗田)が「右前肢跛行」、アフリカンゴールド(セン8・西園正)が「心房細動」で競走中止となった今年の天皇賞・春。平地GⅠにおいて複数の馬が競走中止した例となると、その数は非常に少ない。

 1986年以降では1987年有馬記念(サクラスターオー・1番人気、メリーナイス・3番人気)、1990年桜花賞(スイートミトゥーナ・10番人気、レガシーワイス13番人気)以来、今回が3例目だった。

 今年の天皇賞・春は前記2頭のほか、トーセンカンビーナ(牡7・加藤征)も直線全く反応せず、ブービーのディープモンスターから「7秒8差」もつけられる最下位に敗れており、レース後に「左前浅屈腱不全断裂」の診断が下った。

 3頭にアクシデントが発生した悲劇のGⅠとなった。

アフリカンゴールド(左)とタイトルホルダー

著者:東スポ競馬編集部