ミトノオーで兵庫CSを制しピースサインを見せる武豊

 レジェンドを背に迎えた実績馬が貫禄勝ち!

 3日、園田競馬場で行われた兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ・1870メートル)は断然の1番人気に支持されたミトノオーが好スタートから主導権を奪うと影さえ踏ませぬ6馬身差の圧勝劇。JRA3勝馬の力をまざまざと見せつけた。兵庫でのDGは勝目、このレース4勝目を挙げた武豊は「久しぶりですけど何度勝っても嬉しいですね(笑い)。初めて乗ったんですが、いいレースができました。すごくフットワークのいい馬でパワーもある。小回りなのでラチを頼って走ったほうがいいと思って逃げましたが、プレッシャーもなかったし最後まで余裕がありました。もっと良くなりますよ。素直なので距離も問題ない。将来性はかなりあるのでは」。ちなみに今後のローテは未定とのこと。

 中団から追い上げたキリンジが2着。「こういう(テンに行けない)脚質なので位置取りは仕方ないですね。思った以上にペースが落ち着いたので向こう正面で仕掛けたのに反応してくれませんでした。3コーナーまで待ったらグイとハミを取ってくれたけど勝ち馬が強すぎました。でも、いい脚を使ってます。力はありますね」と下原理。

 3着はメイショウオーロラで、サンライズジークが4着。今年もJRA勢の壁は厚かったが、掲示板に載ったベラジオソノダラブの田中学は「イメージ通りのレースはできたが、ペースが上がるとどうしてもね。いい経験でしょう」。残念ながら7着に終わったビキニボーイの吉村智は「なんでかな? もっと伸びる馬なんですが。ちょっとだらしなかったですね」と納得のいかない表情を見せた。

著者:東スポ競馬編集部