プリンシパルSを逃げ切りダービー切符をつかんだパクスオトマニカ

 6日、東京競馬場で行われたダービートライアル・プリンシパルS(3歳リステッド、芝2000メートル)は2番人気パクスオトマニカ(牡・久保田)が逃げ切り勝ちを決め、3週間後の頂上決戦への優先出走権を手にした。勝ち時計は2分01秒2(良)。

 前走スプリングS(5着)は控える形で善戦したものの、ここまでの2勝(未勝利、若竹賞)と同様に逃げの手に。5ハロン通過62秒4のマイペースに持ち込むと、直線は11秒台のラップを刻んで危なげなく押し切った。

「もともとスタートも上手な馬。出たなりで流れに乗せていこうと思っていました。ペースも緩かったし、脚もたまった状態で直線に向かえた」と田辺。競馬のうまさと持続力を存分に生かし切った勝利となった。

 久保田調教師は田辺とのコンビでダービーに向かうことを明言し、「(本番まで)中2週で疲れも心配されるところなので、ここからまずは無事にゲートインさせること」と気を引き締めていた。

 これで久保田厩舎はGⅢ毎日杯勝ち馬シーズンリッチ(牡)と2頭出しで日本ダービーに挑むことになった。

著者:東スポ競馬編集部