日本時間7日朝(現地6日)に行われた米国クラシック3冠の初戦・GⅠケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ競馬場、ダート2000メートル)に2頭の日本馬が出走し、デルマソトガケ(牡・音無)は6着、マンダリンヒーロー(牡・藤田輝=大井)は着外に終わった。

ケンタッキーダービーを制したメイジ(緑帽子)=ロイター

 レース当日に人気を集めていたフォルテが出走を取り消して18頭立てに。日本馬にもチャンスが広がったと思われたが、やはりダート競馬の本場の壁は厚かった。快挙達成の期待も込めて日本では3番人気の支持を集めたデルマソトガケは、発馬一歩目でヨレるような形で出遅れて中団より後ろめを追走。向正面から徐々にポジションを上げ、4角では先団を射程圏にとらえたが、直線の追い比べでは前をカットされるような場面もあり伸び切れず6着に終わった。「いい競馬はできました。道中はスムーズで馬の手応えは良かったけど、直線に向いてからジリジリだった。よく頑張ってくれました」とルメール。

 一方の音無師は「前をつかまえ切れなかったのは位置取りの悪さもあったかな。出遅れが最後まで響きました」とスタートを悔やんだ。

 また、繰り上がりでのゲートインがかなった大井所属のマンダリンヒーローは好発を決めて中団で流れに乗ったものの、勝負どころでは早々に手応えをなくして着外に。地方馬としての歴史的チャレンジで結果を出すことはできなかった。それでも「地方からの挑戦で疑問視する声をあったけど、サンタアニタで走ってくれました。馬も人もいい経験ができました」とカナダを拠点に活躍するトップジョッキーの木村和士も胸を張った。

 レースを制したのはカステリャーノ騎乗で日本で4番人気だったメイジ(G・デルガド厩舎)。年明けデビューでわずかキャリア4戦目でのケンタッキーダービー制覇となった。2着には9番人気トゥーフィルズ(L・リヴェリ厩舎)、3着には1番人気エンジェルオブエンパイア(B・コックス厩舎)が入った。

直線はしぶとく伸びたデルマソトガケ(撮影・平松さとし)

著者:東スポ競馬編集部