新潟大賞典2023

[GⅢ新潟大賞典=2023年5月7日(日曜)4歳上、新潟競馬場・芝外2000メートル]

<美浦>2頭出しで重賞取りに挑む国枝厩舎。重賞3勝目を狙う白毛の二刀流ハヤヤッコに関して国枝調教師は、「左回りは合っているし、道悪で馬場が悪くなればさらにプラス。斤量(58・5キロ)は重いが、うまく立ち回れれば」と意気込む。一方のレッドランメルトは近2走の重賞で6、10着に終わっているが、「前走(小倉大賞典)は馬場が合わず伸び切れなかった。状態はいいので、あまり馬場が悪くならなければ巻き返せる」(国枝調教師)とこちらは良馬場を願っている。

<栗東>昨年の2着馬はカイザーバローズ。福永助手は「折り合い面など乗り難しさのあるタイプ。能力の高い馬なんですが、それをレースにつなげるのはなかなか難しいところもあります」と現状のもどかしさを告白。「距離を2000メートルに戻し、昨年2着に好走しているレースできっかけをつかめれば」と軌道に乗ることを祈っている。

 GⅠ馬として59キロのハンデを乗り越えたいキラーアビリティ。福田助手は「左回りはいいですし、2000メートルというのもいいですから。鞍上が抱えながら直線を向く形が理想。今回のメンバーなら楽しみもあります」と期待を寄せた。

 芝2000メートルは3歳時にプリンシパルSを勝利、久々の前走も快勝して2戦2勝と距離適性が高いセイウンハーデス。千野助手は「状態は上積みしかないですね」と絶好調宣言。「スタートのいい馬ですし、ポジションはどこでも取れます。今後のためにもここで賞金加算を」と勝ち負けを約束した。

 左回りの中距離を中心に走っているヤマニンサルバムにとって、ここは重賞タイトルをゲットするチャンスになる。「前走は前に壁をつくれず脚がたまらなかった。舞台はいいので、内枠でうまく運べれば」と中村調教師はイメージする。

著者:東スポ競馬編集部