京王杯スプリングカップ2023

[GⅡ京王杯スプリングカップ=2023年5月13日(土曜)4歳上、東京競馬場・芝1400メートル]

 オープンに昇級後の3戦は2桁着順続き。「重賞では荷が重い」と思われても仕方ない戦績のレイモンドバローズ(牡5・上村)だが、陣営は意外なほどにこのレースへ懸ける意気込みを示している。

「半年以上の休み明けでなかなか体調が整わず、まだ仕上がり途上の懸念のあった3勝クラスのレース(白秋S)を勝てたのは、東京の千四という舞台がこの馬にはベストの条件だったから。その時点でオープンでも通用する手応えはつかめた」と上村調教師は当時を振り返る。

 近3走についても敗因は分析済みだ。「ただ、その後に適当な番組がなくて、相手が強いことを承知で力試しと挑戦したスワンSは不利な外枠もあってあの結果(17着)。東京コースでもキャピタルS(12着)はマイルの距離が長かった。ならばと距離、コースの条件は合うダート戦(バレンタインS)に出走してみたが、適性の差が出てしまって参考外の結果(16着)に」(同師)と意に介していない。

「ようやく目標としていたレースに出走できるし、この馬の特徴をよく知るジョッキー(横山武)も東京の千四ならといいイメージを持ってくれているはず。ここでさらに賞金を加算できれば、この先のローテーションも組みやすくなるし、相手は強くても何とか結果を残したいところ」と指揮官。下馬評とは対照的に、一発大駆けがあっても驚けない勝負気配を漂わせている。

陣営は意気込み十分のレイモンドバローズ

著者:東スポ競馬編集部