仕上がりの良さが際立つララクリスティーヌ

ヴィクトリアマイル2023

[GⅠヴィクトリアマイル=2023年5月14日(日曜)4歳上牝、東京競馬場・芝1600メートル]

 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月に満たないレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。

 先週のNHKマイルCはレース間を詰めてくることが多く、在厩調整馬が活躍する傾向にあると記し、そんな中でも天栄帰りのウンブライルが外厩の力を見せつけると予告したが、その通りに、在厩調整馬1、3着(シャンパンカラー、オオバンブルマイ)に交じって8番人気2着に好走。今週もホットな外厩活用馬をピックアップしたい。

 今年のヴィクトリアマイルはノーザンファームしがらきVSチャンピオンヒルズの〝代理戦争〟。前者の利用馬が5頭、後者活用馬が4頭と出走メンバーの多くを占めている。後記するように今年すでにGⅠを2勝しているしがらきが優勢か?

 いや、ここはあえてチャンピオンヒルズから攻めてみたい。こちらも今年は高松宮記念のファストフォースが勝ち、すでにGⅠの栄冠をゲット。勢いでは負けていない。

 中でも面白いのがララクリスティーヌだ。前走=京都牝馬S後の2か月をたっぷりチャンピオンヒルズでの充電に充てたのが功を奏したか、今週の最終追い切りでは矢のような鋭さを見せて、調教班を驚かせた。「道中、しまいともいい動きでした。ここを目標にGⅠでも戦える仕上がりにあります」と斉藤崇調教師も完璧仕上げに自信を見せている。

【ヴィクトリアマイル出走馬の外厩利用状況】

1枠1番ロータスランド
チャンピオンヒルズ(滋賀県)3月30日〜4月19日

1枠2番スターズオンアース
山元トレーニングセンター(宮城県)4月6〜20日

2枠3番サウンドビバーチェ
チャンピオンヒルズ(滋賀県)4月11〜25日

2枠4番アンドヴァラナウト
ノーザンファームしがらき(滋賀県)4月14〜26日

3枠5番スタニングローズ
ノーザンファームしがらき(滋賀県)3月2日〜4月21日

3枠6番ソングライン
ノーザンファーム天栄(福島県)3月7日〜4月14日

4枠7番イズジョーノキセキ
宇治田原優駿ステーブル(京都府)4月11〜21日

4枠8番ララクリスティーヌ
チャンピオンヒルズ(滋賀県)2月22日〜4月18日

5枠9番クリノプレミアム
在厩調整

5枠10番サブライムアンセム
ノーザンファームしがらき(滋賀県)4月14〜25日

6枠11番ナミュール
ノーザンファームしがらき(滋賀県)2月8日〜4月21日

6枠12番ナムラクレア
チャンピオンヒルズ(滋賀県)3月30日〜4月19日

7枠13番ディヴィーナ
在厩調整

7枠14番ステラリア
在厩調整

8枠15番ルージュスティリア
吉澤ステーブルWEST(滋賀県)4月12〜21日

8枠16番ソダシ
ノーザンファームしがらき(滋賀県)22年11月24日〜23年3月9日

【今年、GⅠ馬券圏内を送り込んだ外厩】

NFしがらき=1着2回、2着1回

山元トレセン=1着1回、2着2回、3着1回

チャンピオンヒルズ=1着1回、2着1回、3着1回

吉澤ステーブルW=1着1回

NF天栄=2着1回、3着1回 

宇治田原優駿ステーブル=3着1回

グリーンウッド=3着1回

(在厩調整=1着2回、2着2回、3着2回)

著者:東スポ競馬編集部