ヴィクトリアマイル2023

[GⅠヴィクトリアマイル=2023年5月14日(日曜)4歳上牝、東京競馬場・芝1600メートル]

<美浦>3度目のGⅠ制覇を狙うスターズオンアース。高柳瑞調教師は「追い切りでは抜け出す反応、動きとも良かった。前走(大阪杯2着)もいい状態でしたけど、今回もいい状態で臨めそうです。マイルは桜花賞で勝っているし、広くて直線の長い東京コースは魅力。あとはスタートをうまく出てくれれば」と本番をイメージしていた。

 ソングラインの林調教師は「メンタルがドシッとして心身ともに大人になってきました。今回は一歩踏み込んだ調教を積んだので、それが結果につながれば。もう一度大きなタイトルを取りたいですね。あとは戸崎(圭)騎手を全面的に信頼してお任せします」。

 福島牝馬S3着からの臨戦となるクリノプレミアム。伊藤伸調教師は「中2週なので特別に何かをするわけではないけどね。変わりなく順調にきていますよ。ここ3戦は似たような負け方で歯がゆさはある。GⅠで相手は強いけど、マイルは一番いい距離なので」と期待を込めた。

<栗東>連覇でのマイルGⅠ4勝目を狙う現役屈指の人気ホース・ソダシ。須貝調教師は今週の追い切りを満足そうに眺めて「まったくストレスがかかっていないし、いい動きだった。何もしないでこれだけ時計が出たし、もう言うことはないね」と坂路4ハロン52・5―11・9秒に100点採点。「ワンターンのマイルは結果を出しているので楽しみ」と最適舞台で“星”を増やすつもりだ。

 スターズオンアースを破って秋華賞馬に輝いたスタニングローズ。再びライバル封じ込めなるかに期待がかかる。「背中の疲れがあったので大阪杯は見送りましたけど、帰厩後は日に日に良化しています。久々のマイルになりますけど、東京は底力を問われる舞台。スタミナはあるのでこなせると思う」と高野調教師は確かな勝算を抱いている。

 同じ高野厩舎のナミュールもポテンシャルの高さでは負けていない。トレーナーは「3歳時は競馬が上手じゃないところがあったけど、前走(東京新聞杯2着)はゲートを出ていい位置で運べて成長を感じた。東京は好成績を出している舞台なので」と手応えを隠さない。

 久々のマイル挑戦となるナムラクレア。疋田厩務員は「カギはやはりマイルになるとは思います」と言いながらも、「以前とは馬も変わってきていますし、使える脚も長くなっていると思いますので」と克服に自信を見せた。

 追い切りで素晴らしい動きを見せたのはララクリスティーヌ。斉藤崇調教師は「ここ2週しっかり負荷をかける追い切りを行って、GⅠへ向かうにふさわしい状態に整ったと思います」と胸を張った。

著者:東スポ競馬編集部