
【血統値】先行馬有利な流れの桜花賞で、4角16番手の位置から豪快に差し切って阪神JFに続きGⅠ2連勝を飾ったリバティアイランド。桜花賞での上がり3ハロン32秒9は次位のキタウイング33秒6を0秒7も上回っていてまさに異次元の末脚。同世代の牝馬に敵はいない印象だ。
父のドゥラメンテは初年度産駒からタイトルホルダー(菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念)を、2世代目からはスターズオンアース(桜花賞、オークス)を送り出していたが、3世代目となる現3歳からはリバティアイランド、ドゥラエレーデ(ホープフルS)に続き、シャンパンカラーがNHKマイルCを制覇。世代3頭目のGⅠ馬となった。これで重賞17勝中、実に半分以上の9勝がGⅠでのもの。大レースでの強さは際立っている。
母のヤンキーローズ(父オールアメリカン)は最近、導入がさかんな豪州産。2歳時に芝1400メートルのサイアーズプロデュースS、3歳時には芝2000メートルのスプリングチャンピオンSと2つのGⅠを制し、豪2歳&3歳牝馬チャンピオンに輝いた。
祖母コンデサールの産駒に豪GⅢケンブラグランジクラシックのミラヴァルが、曽祖母コンデセンダンスの産駒にはニュージーランドダービーのリダウツダンサーがいる。
コンデサールは名繁殖ベストインショウ3×4で、リバティアイランド自身はベストインショウの孫となるトライマイベスト、エルグランセニョールの全兄弟クロス5×4を持っている。歴史的名牝アーモンドアイもトライマイベストとロッタレースの異父妹クロスを持っており、父はともにキングカメハメハ産駒と共通点は多い。リバティアイランドも同じく名牝への道を歩みそうだ。
著者:東スポ競馬編集部