平安Sを制したグロリアムンディ

平安ステークス2023

[GⅢ平安ステークス=2023年5月20日(土曜)4歳上、京都競馬場・ダート1900メートル]

 新装・京都競馬場で初めて行われたダート重賞、GⅢ平安S(20日、ダ1900メートル)は、1番人気グロリアムンディ(牡5・大久保)が優勝。交流GⅡダイオライト記念に続く重賞連勝で、JRAの初タイトルを勝ち取った。勝ち時計は1分59秒8(稍重)。

 直線入り口で早々と先頭に立つと、後続の追い上げを力強く振り切って2馬身半差V。見た目には完勝といえる内容だったが、引き揚げてきた川田は「正直、あまりいい具合ではありませんでした」。追い切りの感触からまだ良化途上の印象を持っていたと振り返った。

 そんな状況で勝ち切ったのだから馬の能力は底知れない。鞍上は「素晴らしいという状態ではない中で、これだけのパフォーマンス。ポテンシャルを示す走りでした」とパートナーの底力をたたえ、さらなる飛躍を期待した。

 管理する大久保調教師も「それだけ伸びシロがあるということでしょう。またこれで良くなってくれたら」と前向きにコメントし、愛馬の力走を喜んだ。次走は未定。

 GⅠの舞台で戦うにはさらなる賞金加算が必要かもしれないが、通用のポテンシャルを示す一戦となったことは間違いない。

著者:東スポ競馬編集部