青葉賞では豪快な差し切り勝ちを決めたスキルヴィング

【血統値】重賞に昇格した1994年以降、2着は6回もあるのに、なぜかダービーに勝てない青葉賞組。今年の勝ち馬スキルヴィングはこのジンクスを打ち破れるだろうか。

 今年の皐月賞馬ソールオリエンスと同じキタサンブラックの産駒。あちらが無傷の3連勝なら、こちらは2戦目から3連勝で青葉賞を制した。東京2400メートルで連勝しているのが大きなアドバンテージだ。

 母ロスヴァイセ(父シンボリクリスエス)はダートの1400メートル戦で3勝。リオンディーズ産駒のヴァーンフリートはここまで2勝。勝ちみの遅さはあるが2勝クラスで2着が2回あり、クラス脱出のメドは立っている。

 祖母ヴァイスハイト(父アドマイヤベガ)は2勝。産駒に交流重賞の兵庫チャンピオンシップで2着したヴァイトブリック、小倉2歳S4着のヴァイザーがいる。

 曽祖母ソニンクは英国産の不出走馬ながら、ムーランドロンシャン賞などGⅠを3勝したソニックレディの娘という良血。繁殖として大成功し、直子からはアーリントンC、カペラSに加え、交流重賞4勝のノーザンリバー、エルムSと交流重賞3勝のランフォルセ、ラジオNIKKEI賞2着のノットアローン、ファンタジーS2着のモンローブロンドなどを出した。さらに孫からは2009年のダービー馬ロジユニヴァース、秋華賞、ナッソーSのディアドラが、ひ孫からは安田記念のソングラインが出る。

 そのソングラインは先日のヴィクトリアマイルで2つ目のGⅠをゲットし、牝系の勢いを感じさせる。祖母の父もダービー馬アドマイヤベガという後押しを受けて、スキルヴィングがジンクスを打ち破る。

著者:東スポ競馬編集部