函館スプリントステークス2023
[GⅢ函館スプリントステークス=2023年6月11日(日曜)3歳上、函館競馬場・芝1200メートル]

<函館競馬場>ジャスパークローネは浜中が騎乗してウッドで単走。4ハロン標識からピッチを上げ、しまい重点に57・2―13・2秒を馬なりのまま計時した。2勝クラス(中山芝外1200メートル)→駿風S(3勝クラス=新潟芝直線1000メートル)を連勝してオープン入り。その2戦は重→不良馬場でのもので、時計のかかる洋芝適性を見込んでの参戦だ。
「追い切りは予定通りの内容。輸送も無事にクリアして、順調に調整ができました。3歳春の競馬が終わった後、ツメの状態が良くなくて。ゆっくり休ませたことで心身ともに成長し、今の充実ぶりにつながっている。逃げてこそ良さが出るタイプ。ここもハナにこだわりたい」と清水亮助手は3戦連続となる“逃走V”への期待をにじませていた。

カルネアサーダは角田和が騎乗してウッドの外めをビシッと追われ、5ハロン69・2―12・4秒。京葉S(4着)から2か月ぶりの実戦ながら上々の気配をアピールした。昨年の北海道シリーズで1、2勝クラスを連勝した実績がある馬で、担当の牧野助手も「洋芝と滞在競馬は間違いなくプラス。順調に乗り込んで状態は変わりなくきていますよ」と好感触だ。

ディヴィナシオンはウッド単走で4ハロン54・8―12・6秒の時計を馬なりのまま刻んだ。前走の高松宮記念こそ14着に大敗したが、2走前のオーシャンSでは2着に好走。重賞通用の実力は見せている。「前走は特殊な馬場で度外視できる内容。オーシャンSの時のようにスタートを決めてある程度の位置で競馬ができれば重賞でもやれる力はある。昨年の函館(UHB杯6着)は当該週の競馬場入りでしたが、今回は1週前から現地入りして当時よりもいい状態で出走できそうですね」と清水亮助手。
著者:東スポ競馬編集部