馬房でのたたずまいからも大物感漂うビッグドリーム

小倉２歳ステークス2023

［ＧⅢ小倉２歳ステークス＝２０２３年９月３日（日曜）２歳、小倉競馬場・芝１２００メートル］

　７月２日に行われた福島芝１２００メートルの新馬戦が圧巻の６馬身差。着差がつきにくいとされる短距離戦で決定的な差をつけたビッグドリーム（牡・西園正）は、オープンクラスで活躍中の全兄ビッグシーザー同様にスピード豊かで、前向きな性格も武器だ。無傷での重賞初制覇を意識できる好素材に違いない。

「変わりなく順調です。体重も前回（５１６キロ）と変わらないです。前回が期待していた通りの走り。体に緩さはあっても調教時計が出ますね。操縦性の高い馬ですよ」

　担当の甲斐助手が目を細める。前走後は短期放牧を挟み、今回の舞台を目標に調整を続けてきた。毛ヅヤが良く、馬体も引き締まっている。全休日となる２８日朝のムードも上々だった。

「前回で福島までの長距離輸送をクリア。乗っていて、シーザーの昨年の今頃と比べると完成度的には上ですね。ゲートは速い馬。今回は勝ってきた馬が相手になるので、そこがどうかです」と同助手は４連勝の実績もある兄を引き合いに出しながら、力を込めた。

著者：東スポ競馬編集部