小倉2歳ステークス2023

[GⅢ小倉2歳ステークス=2023年9月3日(日曜)2歳、小倉競馬場・芝1200メートル]

 JRAの2歳重賞の中で一部から「最も将来性がない」とされてきたのが、3日に行われる小倉2歳S。小回り平坦コースの短距離戦で、開催場は暑く、トレセンからの輸送距離も長い。こんな立地条件もあって早熟のスピード馬が集まり消耗して先細りになる…これがお決まりのパターンだったのだが、馬の個性を生かしつつ選手生命も延ばすノウハウが発達したことから、現在では小倉2歳Sを勝って以降も出世するケースが珍しくなくなった。

 2015年の勝ち馬で阪神Cを制したシュウジ(ほかに重賞2着3回)がその好例で、16年VのレーヌミノルはGⅠ勝ち(桜花賞)も果たした。そして、この流れがさらに進んだのがここ3年。20年優勝のメイケイエールはその後重賞5勝で、21年のナムラクレアは先週(8月27日)のキーンランドCを勝ってタイトルの総計を4にした。昨年優勝のロンドンプランは故障により長期休養を余儀なくされたが、復帰戦の北九州記念(8着)では2番目に速い上がりをマークしており、再ブレークへの勢いが感じられる。

 この新時代の小倉2歳S優勝馬に共通するのはディープインパクトの血が入っていること。本格派のキャラからもっとも遠くに位置するレースのテコ入れをするあたり、さすが最強種牡馬というべきか。そして今年もディープインパクトの血統を持つ馬が4頭出走してきた。しかし、馬柱にその名があるのは2頭のみ。9番ミルテンベルクと10番アスクワンタイム(ともに母の父)で、この2頭を中心に据えた馬券で勝負したい。先週・新潟2歳Sでは推奨したジャスタウェイ産駒(ショウナンマヌエラ)が10番人気で2着激走。血統由来のサインが今週もハマるはずだ。

著者:東スポ競馬編集部