京成杯オータムハンデ2023
[GⅢ京成杯オータムハンデキャップ=2023年9月10日(日曜)3歳上、中山・芝外1600メートル]
舘林(美浦南)競馬カレンダー的には〝秋競馬開幕〟なんだが…。
山河(美浦南)まだサマーシリーズ対象レースをやってますし、気温からも〝夏競馬継続〟ということでいいんじゃないかと。
舘林 そうなると牝馬や上がり馬狙いといきたいところだが、GⅠも狙える本格派が好仕上がりだと、さすがに無理には逆らえない。

山河 インダストリアですね。今春、ようやく素質にフィジカルが追いついてきてダービー卿CTで重賞初制覇。秋初戦のここもゲットすればマイルCSの有力馬に浮上します。
舘林 とにかく1週前が抜群だった。南ウッド単走でサッと流した程度でラスト1ハロン11・3秒だもんな。フットワークもまさに迫力満点。春当時からのさらなるパワーアップが感じられたぞ。
山河 直前も先行2頭にあっという間に追いつく上々の伸び脚。万全の態勢で秋初戦を迎えられそうですよね。ただ勝っても1戦のみの出走なのでサマーマイルシリーズ優勝とはいかない。だったら王者の資格があるウイングレイテストが怖いんじゃないかと。
舘林 1週前に併せ馬でしっかりと負荷をかけるハード追いを消化。その効果で直前は楽な手応えのまま伸びていた。前走時からの確実な上積みが期待できるな。
山河 伏兵勢もハンデ戦だけに無視はできませんね。
舘林 グラニットは中間も十分過ぎる攻め馬を消化。体はきっちりとできているな。トーセンローリエは1週前に長めからこの馬としては速い時計をマークした。札幌帰りでも順調に調整できているのは何よりだ。
松浪(栗東トラック)自分の担当はどうしても短距離路線は駒が不足気味。アスクコンナモンダはラスト11・2秒と鋭く伸びてたように仕上がり自体は万全なんだけど。「ここを勝ってGⅠへ」ってほどの迫力は感じなかったのが正直なところ。
清水(栗東坂路)そういうことなら坂路組にお任せを。ソウルラッシュは1週前にウッドで松浪さんも絶賛の併せ馬を消化。稽古駆けするタイプとはいえ、直前も余力残しでラスト11・8秒ですからね。そもそもエンジン性能が夏の稼働馬たちとは違う印象。もちろん、次を見据えての仕上げでなんでしょうが、現状のデキでも強敵不在のGⅢならアッサリまでありそうですね。
舘林 とはいえ、何があるか分からないのがトリッキーな中山マイルのハンデ戦だからな。デキの良さで強調できるのは?

清水 ラインベックはしまい重点だけに当然といえば当然ですが、シャープに伸びましたね。前走時のデキはしっかりキープしています。それとシャイニーロックは馬場が荒れた時間帯にラスト12・1秒をマーク。7歳の年齢を感じさせない動きを見せてましたね。

著者:東スポ競馬編集部