蛯名正義厩舎のエース格・レッドモンレーヴは富士Sから始動
蛯名正義厩舎のエース格・レッドモンレーヴは富士Sから始動

【蛯名正義コラム】先週で夏のローカル開催が終了。各地で行われていた3歳未勝利戦も幕を閉じました。

 改めてこの世代の成績を振り返ると、勝ち上がることができたのは計10頭。預けていただいたうちの半数弱が勝利を挙げられたのですが、もう少し勝たせたかった…というのが正直なところです。

 なかでもシャーンゴッセは8月の新潟ダート1200メートルを狙っていたのですが、無念の4週連続除外に…。北海道のダート1000メートルでは忙しいとみて新潟に矛先を向けたのですが、結果的に悪手となってしまいました。未勝利はもちろん、1勝クラスでも能力的には通用するものがあると考えているので、どこかで待望の白星をつかみたいと思っています。

 さて8月の蛯名正厩舎は計2勝。ディバイングレースとトウキチロウが未勝利戦を勝ち上がってくれました。それぞれ牧場との連携や戦略がうまくいきましたね。

 ディバイングレースは暑さを考慮してノーザンファーム天栄から直接、新潟競馬場に入厩しての臨戦。彼女自身の能力に加えて、クーラーの効いた現地の馬房や輸送の負担を軽減できたことも勝利をアシストしてくれたとみています。だんだんと精神的にも大人になって成長を感じていますし、クラスが上がっても楽しみです。

 トウキチロウは2月の東京戦(2着)後にノドの手術を行ったのですが、それがうまく成功しましたし、ファンタストクラブでしっかり乗り込んでもらったおかげで、いい状態で夏の北海道開催に戻ってきてくれました。未勝利戦を勝った後には先週の札幌1勝クラスも勝って2連勝。ようやく軌道に乗ってきました。

 そんなわけで今週から秋の中央開催。北海道やローカル競馬場、美浦トレセンと目まぐるしく駆け回っていた夏競馬から解放されるのは少しホッとしますね。馬に乗るよりも車、飛行機、電車、バスなど、乗り物に乗っている時間のほうが長かったくらいですから(苦笑)。

 競馬の世界ではクラシックのトライアルが始まり、秋のGⅠシーズンがスタート。多くのファンの皆さんにとってワクワクする季節でしょう。蛯名正厩舎でも、近いうちにエース格のレッドモンレーヴが帰厩予定。秋は富士SからマイルCSというローテを立てているので、応援していただけたらうれしく思います。

著者:東スポ競馬編集部