栗東トレセン
オークスで10番人気4着と奮起してみせたラヴェル。福岡助手は「精神的に大人になってきて、無駄なことをしなくなった。背も高くなって体も増えている。食べたものが実になってきた感じ。もともと走り自体はすごくいい馬だったけど、力強さが出てきて鞍上も“芯が入った”と言ってくれている」と好気配を伝えてきた。
オークス8着は距離の壁だったと話すのはソーダズリングの音無調教師。「ジョッキーが“2000メートルはいいけど、2400メートルは少し長い”と言っていたからね。今回は距離も合っているし、しっかり稽古して状態も良化。ずっと出ていた冬毛も抜けて見栄えも良くなってきた」と様々な面で好転していることを強調した。
前走の1勝クラスで好時計を刻んで楽勝したブレイディヴェーグ。中間は栗東に滞在。鞍上にルメールを配したことからもサンデーレーシングの勝負気配が漂う。「夏バテの症状が出た時期もあったけど、栗東入りする前もしっかり動けていました。栗東でも徐々に環境になじんでいるようですし、力のある馬なのでここでも楽しみ」と佐藤良助手だ。

好時計Vといえばブライトジュエリーの前走も同様。勝ち時計の2分11秒5は、今年の中京芝2200メートルで最速だ。橋口調教師は「これまで左回りばかり使ってきたのはたまたま。稽古ではしっかり手前を替えているし、右回りは特に問題ないと思う。きゃしゃだった体がしっかりしてきて、いい筋肉がついてきた」と好気配を告げる。
コンクシェルは1勝クラス→2勝クラスをともに5馬身差で圧勝してここに挑む。本田助手は「3走前の1400メートル(4着)は忙しかったけど、ここ2走は最後まで集中して強い内容だった。中間の調整は順調で好調をキープできている。ワンターンの1800メートルも合う」と手応えを語る。
夏の北海道で力をつけてきたココナッツブラウン。上村調教師は「滞在競馬で2勝を挙げることができたので、輸送競馬でも力を出し切れるようなら」と課題を挙げる。
著者:東スポ競馬編集部