JRA通算200勝をマークした根本調教師(右)を祝福する藤田菜七子
JRA通算200勝をマークした根本調教師(右)を祝福する藤田菜七子

 藤田菜七子(26=美浦・根本)が師匠に恩返しの勝利を届けた。18日、中山8R(3歳上1勝クラス、ダート2400メートル)は藤田菜騎乗の2番人気ヨリノサファイヤ(牝3・根本)が3角先頭の積極策からそのまま押し切り、2着クロスザルビコンに4馬身差をつけ2勝目を挙げた。菜七子はこの3日間競馬で日曜1Rに続き2勝目、今年のJRA10勝目をマークした。

「跳びが大きくて、バテずにずっと脚を使える馬なので、こういう長めの距離で自分でペースをつくる競馬が合うと思っていました。上のクラスでも通用すると思います」と菜七子はパートナーをねぎらった。

 また、根本康広調教師は同レースがJRA200勝の節目の勝利。「200勝は知らなかったのですが…」と周囲の笑いを誘ったあとに「うれしいですね。まだまだ足りないとは思いますが、少しは先生に恩返しをすることができたと思います」と感謝の言葉を語った。

 根本調教師のコメント「ジョッキーのころもひとつ勝てばうれしいと思っていましたが、調教師になると、立場も違いますし、ひとつ勝つのもなかなか難しいと感じていたなかで、弟子で200勝を決められたことをうれしく思います。周りの人の支えや馬主さんの応援でここまでやってこられました。レースは勝つのが一番良いですが、まずは無事に終わることが大切で、勝っても負けても次につながるような良いレースがこれからもできればいいと思います。あと 2年半しかないですが、なんとかもう少し頑張ります」

著者:東スポ競馬編集部