
秋華賞2023
[GⅠ秋華賞=2023年10月15日(日曜)3歳牝、京都競馬場・芝内2000メートル]
9日に紫苑S、17日にローズSの両トライアルが終了。主役を務めるのは、今春の牝馬クラシック2冠(桜花賞&オークス)を制したリバティアイランド(中内田)になる。12日に栗東トレセンに帰厩。「牧場から、いい雰囲気で帰ってきてくれました。今で体重は500キロくらい。リフレッシュしていますね」と調整役の片山助手が気配の良さを告げる。昨年暮れの阪神JFを含め、現在、GⅠ競走3連勝中。出走メンバー中最速の脚を駆使して桜花賞、オークスを奪取してきた。牝馬のフレームから外れていると感じさせる走りは名牝のそれ。陣営の見立ても含め、2000メートルはベストの感がする。休み明けを苦にするタイプではなく、能力の高さも文句なし。どんな競馬でも可能なだけに、初の京都コースも心配ないだろう。スムーズなら勝ち負け。
モリアーナ(武藤)は紫苑Sを目の覚めるような末脚でV。最後の直線が短い競馬場で一瞬の決め手を生かし切るレースが合うのかもしれない。それだけに、今度の京都芝内2000メートルのステージがフィットする可能性は十分。身上の瞬発力を武器に追い比べの形に持ち込みたい。
マスクトディーヴァ(辻野)は1ハロン延長、コーナー4つの競馬がどうかも、ローズSを1分43秒0のタイムでレコード勝ちした勢いは魅力。今後の伸びしろもタップリとある。直線平坦、軽い芝の淀の舞台が、いかにもマッチしそうな馬と思える。
ブレイディヴェーグ(宮田)はスタートで後手に回りながらもローズS2着。道中のポジションが違っていれば、勝ち馬と肉薄する競馬になっていただろう。発馬五分なら楽しみが出てくる。
ドゥーラ(高橋康)はオークス3着、クイーンS完勝の走りが本来の姿。長く脚を使う立ち回りができるようなら。
桜花賞4着、オークス2着のハーパー(友道)は、堅実駆けで上位をにぎわしそうだ。
著者:東スポ競馬編集部