
現地時間27日、午前8時半過ぎ。仏GⅠ凱旋門賞(10月1日=パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)に挑戦するスルーセブンシーズ(牝5・尾関)が最終追い切りを行った。
好天ながら気温13度の乾燥した空気を切り裂き、エーグル調教場の芝コースで素晴らしい動きを披露した日本からの挑戦者。単走ながらキビキビとした動きは目を引いた。
尾関調教師は「日曜日にしっかり追っているので、その点を踏まえての単走追いでした。動きそのものは及第点だったと思います」とコメント。一方、同じく追い切りを見守ったルメールは「素晴らしい動きに見えました。イクイノックスに迫った(前走のGⅠ宝塚記念で勝ったイクイノックスからクビ差の2着)だけあって、今が一番充実していると思います」と感想を口にした。
地元フランスのダービー馬エースインパクト(牡3=仏・JCルジェ)や、GⅠキングジョージ&クイーンエリザベスSの覇者フクム(牡6=英・シャドウェル)らが出走する中、日本国内でもGⅠを勝っていないスルーセブンシーズにとっては決して楽な戦いにはならないだろう。過去に日本のGⅠホースが何頭もはじき返された事実を冷静に判断しても、やはり厳しい戦いになるのは必至だ。しかし、得てして思いもしない馬が激走するのは、競馬の世界では不思議な話でも、まれなことでもない。前評判を覆す好走を期待したい。
著者:東スポ競馬編集部