スプリンターズステークス2023

[GⅠスプリンターズステークス=2023年10月1日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝外1200メートル]

美浦トレセン

 その実績から軽視できないのが、昨年の高松宮記念の覇者・ナランフレグ。昨年の当レース3着以降、前走のキーンランドC(10着)まで5走して馬券圏内に来ていないが、7歳馬とはいえ衰えた印象は全くない。宗像調教師は「本当に良かったころに比べればいま一歩かもしれませんが、先週よりは動きに素軽さが増してきたし、今週のひと追いでもうひと絞りできればいいかな。ラストには脚を使えるので展開がハマってくれれば」と展開ひとつと見ている。

 4歳馬のウインマーベルは、3歳で挑戦した昨年が2着。深山調教師は「斤量は(昨年の55キロから)58キロに増えましたが、力はある馬ですからね。展開や枠、馬場などの条件がかみ合ってほしいですね」と、厩舎としても初となるGⅠ制覇に虎視眈々だ。前走16着だったキーンランドCは中間に挫石のアクシデントやスタート直後の不利もあって参考外。この中間も意欲的に乗り込まれており「ひと叩きして前回よりいいデキにはあると思います」(深山師)と、態勢は整っている。

栗東トレセン

 3歳の身で挑戦した昨年は5着に敗れたナムラクレア。1年たって成長したところを見せたい。主戦の浜中は「4歳になって馬体もさらにたくましくなりましたし、スピード、瞬発力といい部分は向上しながら、さらに磨きがかかってきたかなという感じはあります」と成長に目を細める。「十分にGⅠを勝てる力を持った馬。なんとかいい結果を出せるように一生懸命乗りますので応援よろしくお願いします」とアピールした。

前走は意表を突いた戦法で2着に入ったアグリ
前走は意表を突いた戦法で2着に入ったアグリ

 セントウルSでは鮮烈な追い込みで2着強襲したアグリ。「阪神で(上がり)32秒4はとてつもない速い数字だと思います」と振り返った安田隆調教師。「開幕週にしては流れがそんなに速くなかったですからね。できればもう少し速くなってほしいですね」と本番の激流を期待しつつ「アグリには、定年なのでGⅠをプレゼントしてくれと言いたいです(笑い)」。冗談交じりに来年2月いっぱいで終わるトレーナー生活に花を添える走りを期待していた。

 21年の当レース勝ち馬として意地を見せたいのがピクシーナイト。最終追い切りにまたがったのは一昨年、栄冠をエスコートした福永調教師。「先週、久しぶりにまたがって踏み込みが物足りない感じがあった。それをスタッフが処置してくれて先週よりも良くなっていた。体の使い方など良化の兆しを感じたし、ここからもう一段上がれば」と“兆し”を感じ取ったようだ。

 近走が冴えないが爆発力はメンバー屈指のメイケイエール。最終追い切りはこれまで同様4ハロンからかかり気味になったが、「かかるのはいつも通り。休み明けのほうが競馬で走っているし、(新たに替えた)ハミも効いていると思う」と武英調教師。

著者:東スポ競馬編集部