右上からセリフォス、ソウルラッシュ、シュネルマイスター、エルトンバローズ
右上からセリフォス、ソウルラッシュ、シュネルマイスター、エルトンバローズ

マイルチャンピオンシップ2023

[GⅠマイルチャンピオンシップ=2023年11月19日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外1600メートル]

 今年は春のマイルGⅠ(ヴィクトリアマイル→安田記念)を連勝したソングラインが米GⅠ・BCマイルへ出走。同馬は5着に終わったものの、今年は最多8頭がBCに出走し、一定の成果は挙げた。日本馬のレベルアップにより〝雲の上〟的存在だった米BC挑戦の敷居もだいぶ低くなり、今後はマイル路線組の海外志向(BC→香港)がグンと強まる可能性も。これまでトップ級の海外流出による国内の〝空洞化〟は中長距離やダート戦が中心だったが、マイルCSもその渦に巻き込まれていくのか? 

 とはいえ、もともとレベル拮抗で混とんとしていた今のマイル路線はソングライン不在でもなかなかの充実ぶり。この路線をけん引してきた実力馬がズラリと顔を揃えた。まずは昨年覇者セリフォス(牡4・中内田)。レーンに導かれて鮮やかな差し切りを決めたあとは1年間でわずか2戦のみだが、安田記念でソングラインの2着と路線トップの力は示している。予定していたGⅡ富士Sを使えなかった経緯はあれど、もともとぶっつけで何度も結果を出してきた馬。乗り替わりに関しても新馬→GⅢ新潟2歳S連勝時の川田なら不安はあるまい。父ダイワメジャーに続くマイルCS連覇となれば、史上初の「同一GⅠ父子2代連覇」となる。

 一方、シュネルマイスター(牡5・手塚)は3年連続の出走。過去2回は2→5着と未勝利で、同じく3年連続で挑んだ春の安田記念も過去3→2→3着。今回は2つ目のGⅠタイトルをぜひ手にしたいところだろう。春に同舞台で行われたGⅡマイラーズCを快勝しており、京都経験馬が少ない中でコース実績はアドバンテージとなりそうだ。

〝悲願のGⅠタイトル〟という点では紅一点ナミュール(牝4・高野)も同様。ここまでGⅠに7度出走し、オークス3着、秋華賞2着などあと一歩のところでタイトルを逃がしている。前走の富士Sではモレイラとのコンビでこれまでにない強い勝ち方を見せており、充実期を迎えた今なら牡馬相手のGⅠ制覇の可能性は十分だろう。今回は乗り替わりとなるが、世界のムーアならば本馬のポテンシャルを最大限に発揮してくれよう。

 GⅢ京成杯AHを制して勢いに乗る昨年4着馬ソウルラッシュ(牡5・池江)はモレイラを背に参戦。59キロを背負って2着馬(次走でGⅡスワンSを勝つウイングレイテスト)をねじ伏せた走りは地力上位を感じさせた。次に予定されている香港遠征に向けて弾みをつけたいところだ。

 ほかにも富士Sで2着と好走したレッドモンレーヴ(牡4・蛯名正)、初マイルで同3着のソーヴァリアント(牡5・大竹)、同4着の実力派イルーシヴパンサー(牡5・久保田)も虎視眈々。また、昨年のセリフォスに続いて史上7頭目の3歳馬制覇を狙う4連勝中のエルトンバローズ(牡・杉山晴)、GⅡニュージーランドT勝ち馬エエヤン(牡・伊藤大)にも注目だ。

著者:東スポ競馬編集部