最強馬イクイノックス(左)と3冠牝馬リバティアイランドが激突
最強馬イクイノックス(左)と3冠牝馬リバティアイランドが激突

ジャパンカップ2023

[GⅠジャパンカップ=2023年11月26日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2400メートル]

 1分55秒2の日本レコード。衝撃走で幕を閉じた天皇賞・秋からわずか1か月。〝伝説〟となったその天皇賞を超える名勝負の予感すら抱かせる好メンバーが府中に集結する。

 主役はもちろんイクイノックス(牡4・木村)だ。先の天皇賞・秋では脅威のレコードVでGⅠ5連勝を決め、世界ナンバーワンホースの貫禄を国内外に強烈に示した。ここを勝てばテイエムオペラオー、ロードカナロアに並ぶGⅠ出走機会6連勝となり、海外・地方も含めた総獲得賞金は20億円オーバーとなり、アーモンドアイを抜き去って歴代トップに立つ。今回は初の中3週というローテだが、自身との闘いさえクリアすれば再び規格外の走りを見せてくれそうだ。

 そしてこのイクイノックスに挑むのが3冠牝馬リバティアイランド(3・中内田)だ。牝馬3冠ではそれぞれのレースで鮮烈なインパクトを残して優勝。さらにGⅠエリザベス女王杯を3歳馬ブレイディヴェーグが制したことで世代レベルの高さが改めて証明された。12年オルフェーヴルVSジェンティルドンナに例えられる対決の構図だが、最強世代をリードする女王が世界最強馬相手にどんな走りを見せてくれるのか。

 打倒イクイノックスを目指すのは同世代の4歳勢も同じ。ドウデュース(牡・友道)は昨年のGⅠ日本ダービー以来の再戦となった天皇賞・秋で7着と明暗分かれる結果に。ただ、約8か月ぶりの実戦に加え、主戦・武豊がレース当日のケガで乗り替わりとなる憂き目もあっただけに、情状酌量の余地は十分。ブランク明けを叩き、ダービーを勝った舞台で巻き返しを狙える。継続騎乗となった戸崎圭の手綱さばきにも注目だ。

 22年の2冠牝馬スターズオンアース(牝4・高柳瑞)は蹄の不安で天皇賞・秋を回避。順調さを欠いた分の割り引きはあろうが、過去には秋華賞3着、大阪杯2着とぶっつけのGⅠで良績を残している。ドウデュース同様に東京二四はオークスで強い勝ち方をした舞台。最終追い切りの動きを注視したい。

 天皇賞・秋4着ダノンベルーガ(牡4・堀)は対イクイノックスで4戦4敗。GⅠで善戦を続けながらも、22年2月のGⅢ共同通信杯V後から勝ち星に遠ざかっている。5着に終わった昨年以上の走りで、最強馬相手に一矢報いることができるか。

 5歳世代の菊花賞馬タイトルホルダー(牡・栗田)は久々のGⅠ勝利を手にしたいところ。昨年10月のGⅠ凱旋門賞11着以降は精彩を欠いているが、前走のGⅡオールカマー(2着)で復活の兆しは見せた。持ち前の先行力と粘りを武器にイクイノックスの末脚に対抗したい。

 今季は不振も昨年の覇者ヴェラアズール(牡6・渡辺)、悲願のGⅠ制覇を目指すディープボンド(牡6・大久保)ら古豪も虎視眈々。またチャンピオンズCにも登録のあったパンサラッサ(牡6・矢作)もJC出走へ意欲を見せており、正式に参戦が決まれば、展開面も含めて要注目の一頭となる。

 中央勢以外では海外から1頭イレジン(セン6・Jゴーヴァン)、地方から2頭チェスナットコート(牡9・田中一)、クリノメガミエース(牝4・石橋満=現時点で除外対象)が参戦。ハーツクライ産駒コンティニュアスの回避は残念だったが、フランスの長距離戦線で安定感抜群の走りを続けるイレジンも怖い存在だ。鞍上は今年のWASJに出場して勝利も手にした女性騎手マリー・ヴェロン。ウインエアフォルク(牡6・根本)とコンビを組む藤田菜七子との女性騎手対決にも注目が集まりそうだ。

著者:東スポ競馬編集部