シンエンペラーが無傷の連勝
シンエンペラーが無傷の連勝

京都2歳ステークス2023

[GⅢ京都2歳ステークス=2023年11月25日(土曜)2歳、京都競馬場・芝内2000メートル]

 25日、京都競馬場で行われたGⅢ京都2歳S(芝内2000メートル)を制したのは1番人気のシンエンペラー(牡・矢作)。凱旋門賞馬ソットサスの全弟という超良血馬が、デビュー直後の重賞挑戦で驚くべき走りを見せ、年末の大一番・ホープフルSに名乗りを上げた。勝ち時計は1分59秒8(良)。

 レース序盤から流れに乗れず、勝負どころの手応えも良好と表現できるものではない。直線の進路取りに苦労するシーンもあった。だが、前が開いてからの瞬発力、これが飛び抜けていた。

「スムーズなレースでなかったのに勝ち切った。能力のある馬にしかできない勝ち方」と名手モレイラも舌を巻くパフォーマンス。

 矢作調教師の開口一番も「負けたと思った」。ゆえに底知れない強さを実感したといった表情で「本当に幼い。パドックや返し馬もそうだし、走り自体もまだまだ子供。その中で勝ち切ってしまうのは、能力以外の何物でもないと思う。伸びしろしかないと思うし、状態を確認したうえで大丈夫と判断すれば、ホープフルS(GⅠ、12月28日=中山芝内2000メートル)に向かうことになる」と明言した。

 会見の最後には「英ダービーに登録していないんだよな。英仏のダービーに出走するための方法を模索してみます」。

 もちろん、これは同調教師特有のリップサービスだろうが、それが実現しても不思議はない──。それくらいのインパクトを残したレースだった。

著者:東スポ競馬編集部