(左から)レーベンスティール、ローシャムパーク
(左から)レーベンスティール、ローシャムパーク

 10日に香港・シャティン競馬場で開催される香港国際競走に出走する田中博厩舎2頭レーベンスティール(牡3=香港ヴァーズ・芝2400メートル)、ローシャムパーク(牡4=香港カップ・芝2000メートル)が1日朝、検疫入厩舎中の美浦トレセンで国内最終追い切りを行った。

 そろって坂路でのウォーミングアップ後にウッドコースに移動し、ローシャムパークが先行する形でスタート。ともに余力残しでラスト1ハロンは11・3秒を記録する伸びを見せて併入フィニッシュした(ローシャム6ハロン82・8秒、レーベン同82・5秒)。

 田中博調教師は「いい追い切りになりましたね。(思い切り)やったという感覚はないですがこの2頭だとこのような追い切りになるのかなと思います。レーベンスティールの方が距離は長いところを使うこともあり、ローシャムパークの方が落ち着きが出てきたので(ローシャムパークが)誘導する形にしました」と追い切りの意図を説明。続けて明日(2日)の夜を予定している輸送と現地での調整については「現地で追うかは様子次第ですね。輸送が成功するかがわからないですし、初めての経験ですから。追えないことも想定して馬をつくっています」とし、海外遠征ならではでのトラブルも考慮しつつ国内で入念に準備をして海を渡る。

 レーベンスティールは前走・セントライト記念で、新馬戦で敗れて以来の再戦となったソールオリエンスを完封した。「(ソールオリエンスに)新馬戦で負けてから遜色はないと思って向き合ってきました。何とか負かしたいと、再戦を迎えるにあたって意識して取り組んできました。しっかり結果を出せたことは自身になりましたし、やはり素晴らしい能力を持った子だなと思っています」と同師。ライバルを負かして自信を深めて迎える今回、「セントライト記念を境に馬体に強さが出てきて、トップラインの傷みが出にくくなってきましたね。3歳の成長しやすい時期にあることを実感しています。ケアしながらですが、まだ伸びしろはある中でたくましくなってきました」さらなる成長ぶりに目を細める。

 一方、オールカマーをステップにして海外遠征に臨むローシャムパークについては「(前走は)上昇している時に出走させることができて、メンバーは強いけどやってくれないかなという期待を持ちつつ送り出しました。結果で応えてくれて、力をつけてくれているのが分かった一戦でした」と振り返りつつ「帰厩してカイ食いが悪い時期があり、調整は少し遅れましたが回復できているのかなと思います。オールカマーはいい状態で送り出せた中、いい意味で大きく変わらないですね」とこちらも不安なしを強調した。

 関東馬のエース格として堂々の出陣となる今回の香港カップデー。勢い十分の田中博厩舎が海外GⅠ・W制覇なるか、注目だ。

著者:東スポ競馬編集部