香港ヴァーズに出走するシャフリヤール
香港ヴァーズに出走するシャフリヤール

【TPC秋山響の海外競馬解析】1日に4つのGⅠを集中的に行う香港国際競走が10日に迫った。今年は日本から大挙14頭が参戦。5年連続となる同開催での勝利を目指す。

 最も勝利に近いのはGⅠ香港ヴァーズ(芝2400メートル)。GⅠヨークシャーオークスとGⅠヴェルメイユ賞を連勝したウォームハート(牝3=父ガリレオ)の存在は気になるが、日本ダービー馬で前走のGⅠ・BCターフも負けて強し(3着)だったシャフリヤールを筆頭にエリザベス女王杯勝ち馬ジェラルディーナ、GⅡセントライト記念で皐月賞馬ソールオリエンスを下したレーベンスティール、それにGⅡアルゼンチン共和国杯を制して勢いに乗るゼッフィーロと日本馬はハイレベルで層も厚い。

 一方、やや劣勢なのはGⅠ香港スプリント(芝1200メートル)。このレースはそもそも過去10年で香港馬が8勝を挙げ、昨年は1〜4着までを占めたように地元が強いレースだが、今年はその中でも昨季3つのGⅠを含む重賞6連勝で香港最優秀短距離馬に輝いたラッキースワイネス(セン5=父スウェイネス)が出走。今季最初の2戦はいずれも61キロのトップハンデ+勝ち馬との斤量差も大きく(9キロと6キロ)取りこぼしたが、別定の前走は2着馬に2キロ与えての快勝だった。中心は揺るぎそうにない。

 GⅠ香港マイル(芝1600メートル)とGⅠ香港カップ(芝2000メートル)についてはそれぞれゴールデンシックスティ(セン8=父メダグリアドーロ)、ロマンチックウォリアー(セン5=父アクラメイション)という大エースが待ち構える。

 ただ、ゴールデンシックスティは予定通りとはいえ、少なくとも一度は使って臨んでいたここ3年とは違いぶっつけでの参戦だし、ロマンチックウォリアーもGⅠコックスプレート勝ちを収めたオーストラリア遠征帰りのレース。付け入る隙はありそうだ。

著者:東スポ競馬編集部