きさらぎ賞2024

[GⅢきさらぎ賞=2024年2月4日(日曜)京都競馬場、芝外1800メートル]

 かつてはクラシックの登竜門という意味合いが強かったGⅢきさらぎ賞(2月4日=京都芝外1800メートル)。16年サトノダイヤモンド(菊花賞)以降、勝ち馬からクラシックホースが出ていないが、こうした事態を打破するゲームチェンジャーとして当欄が指名するのはジャスティンアース。陣営の揺るぎない自信に相乗りだ。

「大きな舞台(GⅠ)で戦う覚悟はできています」

 担当する房野助手がデビュー前から並々ならぬ思いを語っていた本馬。昨年10月の新馬戦(3着)は出遅れが最後まで響き、デビューVを飾ることはかなわなかったが、「負けたなりの収穫はありましたし、内容的には強い競馬ができました」。道中は前述のアクシデントもあって最後方で脚をためる競馬。ただし、3〜4角でポジションを上げていくと、直線では懸命に脚を伸ばして逃げ切ったオールナットに0秒4差まで迫れていた。ゆったりしたペースになりやすい新馬戦だが、特にこのレースは前後5ハロンが65秒3→60秒2という超スロー。序盤の位置取りを思えば中身の濃い内容だった。

 2戦目はしっかり発馬を決めて逃げ馬の番手に構える競馬。直線でハナに立ち、ゴール板まで後続を並ばせずに勝ち切れたことが能力の高さを証明している。

 そして臨む初の重賞舞台。1週前追い切りは松山を背にウッドで古馬2勝クラスと併せ馬を敢行。最後は強めに追われると6ハロン82・3ー11・5秒をマークした。「レース1週前だったので、しっかりめに追いました。しっかりとした脚を持っていますし、これから良くなってきそうな馬。まだ成長段階ですが、もう一段階良くなっていますね。どこまで成長できるかだと思います」と松山。「左手前に替えると、自分ですぐに右手前に戻してモタれるところがあり、少し動き切れない面がありました。先週、今週と乗りましたが、今回はそのモタれが特に気になりましたね」と課題にも言及した。

 それを踏まえて、再び房野助手のもとを訪ねてみると…。「そのへんは成長途上ですね。3歳で完成しているということは競走馬においてないですし、完成しているから走るというわけでもないですから。『成長途中でもあれだけ走れるんだ』というシンプルなポテンシャルの高さを評価しているんです」。確かに、レース経験値が少なく、まだまだ粗削りな部分が多いのは事実。ただ、こうした現状の中でも、2戦目でしっかりと勝ち切って重賞の舞台に駒を進めることができたのは、高い走力を備えているからに他ならない。

「重賞を勝てたらいいな、ではなくて、勝っても驚かないくらいのポテンシャルはあると思います」と目を細めた同助手。この舞台を制すれば、約束のクラシックロードが見えてくる。

前走快勝の勢いに乗って重賞初Vをもくろむジャスティンアース
前走快勝の勢いに乗って重賞初Vをもくろむジャスティンアース

著者:東スポ競馬編集部