ホープフルS5着馬ミスタージーティーがGⅠ上位馬を脅かす
ホープフルS5着馬ミスタージーティーがGⅠ上位馬を脅かす

共同通信杯2024

[GⅢ共同通信杯=2024年2月11日(日曜)東京競馬場、芝1800メートル]

 昨年はタスティエーラ(4着)がこの共同通信杯を経由してダービー馬に輝いた。その昨年まで3年連続でこの共同通信杯出走組からクラシックホース(2021年=エフフォーリア、22年=ジオグリフ)が誕生している。GⅡ東京スポーツ杯2歳Sに並ぶ〝出世レース〟として定着し、クラシック本番への前哨戦としてはかつての王道であった弥生賞をも上回る存在感。年々重要度を増しており、春を占う上で見逃せないレースとなる。

 今年も好メンバーが集結したが、注目すべきはGⅠ朝日杯FSの1、2着馬が揃って参戦すること。ハイレベルな相手に、地力が問われる本格コースの東京千八でどんな結果を残せるか。世代トップの走りは戦力図に大きく影響を及ぼすことになろう。最優秀2歳牡馬に輝いたジャンタルマンタル(牡・高野)は無傷の3連勝で朝日杯を制覇。上がりはいずれも34秒半ばと強烈な決め手こそなくとも、センスある立ち回りや馬群を割れる根性など総合力の高さはキラリと光る。初の東京コースや長距離輸送をクリアして4連勝を決めれば、クラシックホースの座が一気に近づいてくる。

 ただ、朝日杯2着エコロヴァルツ(牡・牧浦)も素質は引けを取るまい。初のマイル戦、初の阪神コースなど初物尽くめの中、ゴチャついて後方に下がる不利がありながらも最速上がり(34秒1)で勝ち馬を追い詰めた。ジャンタル同様に今回が初の東京参戦となるものの、これまでの戦法から初条件を苦にすることはあるまい。なお、ジャンタル=川田が勝てば初、エコロ=武豊が勝てば09年ブレイクランアウト以来の共同通信杯Vとなる。

 実績ある2頭を脅かしうる存在として注目したいのはミスタージーティー(牡・矢作)だ。暮れのGⅠホープフルSでは5着に終わったが、最後の直線で包まれて完全に脚を余したもの。スムーズにさばけていたら、間違いなく勝ち負けに加わっていた。新馬勝ち直後にGⅠに挑んだ事実も陣営の期待の高さをうかがわせるもので、京都内回りの初戦で見せた上がり33秒7の決め手は広い東京でより生きてきそうだ。

 GⅡデイリー杯2歳Sでジャンタルの2着したエンヤラヴフェイス(牡・森田)は、時計が速くなった朝日杯では13着に凡走しており、東京での時計勝負は課題か。ショーマンフリート(牡・手塚)も2番人気に支持されたGⅢシンザン記念(5着)が案外な内容だっただけに、未知の魅力ある昇級組にも食指が動く。

 ジャスティンミラノ(牡・友道)は昨秋の東京(芝10ハロン)で勝ち上がり。すでにコースや輸送は克服済みで、その新馬戦でちぎった2、4着馬がのちに勝ち上がっているようにレベルも確かだ。ひと息入れてさらに成長した姿を見せられればクラシックの主役候補に躍り出る可能性も。また、ベラジオボンド(牡・上村)の新馬戦は阪神芝9ハロンを好位3番手から上がり最速33秒9の脚で突き抜けた。高いレースセンスを見せつけており、東京芝9ハロンにしっかりとリンクしてきそうだ。

著者:東スポ競馬編集部