重賞3勝目を挙げたプラダリア
重賞3勝目を挙げたプラダリア

京都記念2024

[GⅡ京都記念=2024年2月11日(日曜)京都競馬場、芝外2200メートル]

 4年ぶりに京都競馬場で行われたGⅡ京都記念(11日=芝外2200メートル)は、3番人気のプラダリア(牡5・池添)がベラジオオペラとの追い比べを制し、昨年のGⅡ京都大賞典に続く重賞3勝目。兄・謙一と弟・学調教師の〝池添ブラザーズ〟にとって4つ目のタイトルとなった。この勝利がGⅠにつながるものかどうかを検証する。

 スタンドを熱狂させたゴール前の競り合い。残り100メートルでの脚勢は完全に1番人気ベラジオオペラが上。通ったコース、マークされた道中も含め、劣勢だった。それをはね返した地力に「直線で抜け出してから脚音が聞こえましたが、もうひと伸びしてくれましたね。これまでGⅠの壁にはね返されてきたけど、もう一度臨んでいけると思います」と鞍上・池添は自信を深めた。弟の池添学調教師との兄弟重賞Vは今回で4度目。そのうち3回までもがこのプラダリアによって達成されたものだ。

 有馬記念14着大敗からの逆転劇に「有馬は結果的に攻め過ぎて馬がカリカリしてしまい、加えて輸送で体が減ってしまった。しっかり体を戻した今回は追い切り後のキャンターの動きもめちゃくちゃ良かった。競馬場に連れてきてからも本当にリラックスして歩いていましたよ。力を出せるなと思いました」と振り返ったトレーナー。これで京都外回り2戦2勝としたプラダリア。開催が進んだ荒れ馬場も背中を押すものであったのなら、大目標になる大阪杯(3月31日=阪神芝内2000メートル)での好走を約束する勝利とは、残念ながら言い難い。

 それでも夢の兄弟GⅠ制覇を期待できる〝外的要因〟がある。それは有馬とは大きく違うであろうメンバー構成。同週のドバイWC諸競走に多くのトップホースが流出することで、今年の大阪杯のメンバーは間違いなく落ちる。4歳馬の代表格ベラジオオペラを沈めた今回の価値がそこに出てくる。イクイノックス、ドウデュースを生んだ強い世代のダービー5着馬が、日の目を見る時がついに来た。

著者:明神 瑠