多士済々のメンバーが集うフェブラリーS
多士済々のメンバーが集うフェブラリーS

フェブラリーステークス2024

[GⅠフェブラリーステークス=2024年2月18日(日曜)東京競馬場、ダート1600メートル]

 昨年覇者で2023年最優秀ダートホースのレモンポップはサウジカップへ。そればかりか特別賞を受賞したウシュバテソーロ、昨秋の米GⅠ・BCクラシック2着馬デルマソトガケも揃って同レースへ遠征し、日本のダート界トップ3が海外で激突する。そのサウジCの前週に行われるのが、JRAで2つしかない砂GⅠの一つであるフェブラリーSというのは皮肉な話だが…。登録頭数は実に27頭、芝路線から参戦してくる実力馬もおり、各陣営が「チャンスあり」と色めくメンバー構成だからこその事態だろう。

 そんなメンバーの中で実績&勢い最上位はウィルソンテソーロ(牡5・小手川)だ。12番人気で迎えたGⅠチャンピオンズCは後方から最速上がりで追い上げてレモンポップの2着と激走。続くGⅠ東京大賞典ではキャリア初の逃げの手に出て、ウシュバテソーロの2着に粘り込み、フロックではなかったことを証明した。逃げ差し自在の走りで、東京マイルでも2戦2勝ならGⅠ初制覇の可能性は高そうだ。

 昨年の2着馬レッドルゼル(牡8・安田隆)は4年連続の参戦(過去3年4→6→2着)。フェブラリーSがGⅠに昇格した1997年以降、7歳以上の優勝はこれまで一度もないが、引退する安田隆行調教師最後のGⅠで〝4度目の正直〟なるか。

 芝のGⅠ馬もスタンバイ。ドゥラエレーデ(牡4・池添)はチャンピオンズC→東京大賞典でともに3着。ウィルソンテソーロには連敗も、いずれもクビ差と実力は伯仲している。未経験のマイルへの対応はカギになるが、持ち前のしぶとさと勝負根性で逆転を狙う。また、NHKマイルC覇者シャンパンカラー(牡4・田中剛)は初のダート挑戦。NHKマイルC制覇も稍重馬場でのもので、ダートもこなせる可能性は感じさせる。クロフネやアグネスデジタル、パンサラッサらに続く芝・ダートの〝二刀流〟GⅠ制覇を狙う。また、GⅠ馬ではないもののガイアフォース(牡5・杉山晴)、カラテ(牡8・辻野)も砂参戦でタイトル奪取を目指す。

侮れない地方の精鋭たち

 ほかにもJBCクラシックを圧勝したキングズソード(牡5・寺島)、東京コースが大得意の古豪タガノビューティー(牡7・西園正)らも上位食い込みがありそうだが、これらに挑む地方勢の走りは無視できまい。イグナイター(牡6・新子雅=園田)は昨年のJpnⅠ・JBCスプリントで中央勢を撃破。直前のJpnⅠマイルCS南部杯では大きく離されたとはいえレモンポップの2着に入っており、実力は疑いようがない。東京マイルは中央在籍時代に新馬勝ちした舞台であり、今年のメンバーなら十分通用していい。

 また、無敗の南関東3冠馬ミックファイア(牡4・渡辺和=大井)、昨年(6着)に続く挑戦となるスピーディキック(牝5・藤原智=浦和)も99年メイセイオペラ以来25年ぶりの地方馬Vを虎視眈々と狙っている。

 他方、12日時点では賞金除外濃厚ながらもオメガギネス(牡4・大和田)は鞍上にルメールを確保。あくまでも他陣営の動向次第とはなるものの、これまで5戦して3勝、2着2回とパーフェクト連対を継続しており、2走前には同舞台で完勝を決めている点も魅力だ。出走がかなえば、上位に食い込める素質を秘めている。

著者:東スポ競馬編集部