エピファニーが重賞初制覇
エピファニーが重賞初制覇

小倉大賞典2024

[GⅢ小倉大賞典=2024年2月18日(日曜)小倉競馬場、芝1800メートル]

 18日の小倉競馬メイン・第58回小倉大賞典(4歳上オープン、GⅢ、ハンデ、芝1800メートル)は3番人気のエピファニー(牡5・宮田)が大逃げを打ったセルバーグをゴール寸前で一気にとらえてうれしい重賞初Vを飾った。勝ち時計は1分45秒1(良)。

 発馬直後にホウオウアマゾンがつまずいて落馬。波乱のスタートとなったが、エピファニーはそれに動じることもなく中団でジックリと脚をタメた。セルバーグが積極的に運んで1000メートル通過は57秒2のハイペースの逃げ。その差は直線の入り口で10馬身ほどあったが、ラスト1ハロンを過ぎたあたりで一気に加速すると、セルバーグをかわし去り最後はロングランの追撃も1馬身振り切ってゴールした。「折り合いに苦労するタイプだけど、ペースが流れてスムーズな競馬ができた。搭載エンジンはすごいものがあるし、きょうは展開、状態がうまくマッチしました」と初コンビとなった杉原はレースで〝一発回答〟して笑顔を見せた。

 直前の調整は栗東に滞在して行われていたが、中間は杉原がつきっきりでレース前々日(16日)の朝までコンタクトをとった。まさに人馬一体といえる勝利を「開業当初から(杉原)誠人が厩舎を手伝ってくれていたので彼と勝ててうれしいですね」と宮田調教師も喜んだ。そして「ブレイディヴェーグ(昨年のエリザベス女王杯V)の母インナーアージもそうですが、国枝厩舎で先生が大事に育ててくれた産駒(エピファニーの母ルールブリタニア)で勝ててホースマンとして先生の器の大きさが伝わってきます。1800〜2000メートルでペースが流れればこれくらいやれると思っていました。大きなところを狙えると思っていたので1つ取れて良かったです」と師匠の国枝調教師のゆかりの血統での重賞制覇に感慨深げだった。

 次走は未定だが、超一線級がドバイ遠征を予定しているだけに今の勢いなら大阪杯(3月31日=阪神芝内2000メートル)への挑戦も十分にありか。今回はペースが流れて恵まれただけに2000メートルでは折り合いが課題になるが、杉原とのコンビが継続するようなら人馬一体でさらにそれを乗り越え、もう一段階、上のステージで戦えるまでに成長してくれそうだ。

著者:難波田 忠雄